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台湾を代表する景勝地 太魯閣

台湾八景の1つとして数えられている太魯閣(たろこ)渓谷。台湾東部にある花蓮という県内の太魯閣国立公園にあります。
花蓮には他にも絶景スポットとして知られる三仙台がありますね。南北に約38km、東西に約41km、総面積9万2000ヘクタールという広大な敷地を持つ公園。
東京ドーム、約2万個の広さですから一日、二日で歩ける広さではありません。
この場所に、大理石の岩盤と澄んだ水面の美しさを持つ太魯閣渓谷があります。渓谷といえば、アメリカのグランドキャニオンが有名ですが、台湾で太魯閣渓谷はそのグランドキャニオンと対比されることがあるほど。
台湾版グランドキャニオンと呼んでも大袈裟ではありませんね。
絶好のハイキングスポット

太魯閣はその地域全体が自然保護区に指定されていて、あちこちにハイキングコースが整備されています。
大部分が高山の地形で、標高0m〜3740mまでの高低差があります。大理石の岩壁、透明度の高い川、明かりのない幻想的な洞窟を見て回ることができます。
美麗な自然の景観だけではありません。真っ赤なアカガエルや台湾固有のサル、ネズミ、サンショウウオなど個性豊かな野生動物が生息しています。
動物だけではありません。太魯閣国立公園には912種類以上の昆虫も暮らしています。その中でも特に多いのがアゲハ蝶などのチョウチョ。蝶類だけで239種類いるというから驚きです。
これだけ豊かな自然と多くの動物・昆虫が生息しているのは、標高が急激に上昇しているためです。自然の景観と動植物は標高の差によって変化に富んでいます。
吸い込まれそうな美しい崖!清水断崖

標高差のある太魯閣ならではの絶景ポイントが崖。特に足を運んで欲しいのが、海と山の両方を楽しめる清水断崖です。
海岸の長さは22.7kmで、そそりたつ岩壁の高さは1000m。
写真だけでも崖の鋭さが伝わると思いますが、元々この場所に来るには海を渡る海路しかありませんでした。それを日本が統治していた時代に岩肌をくり抜き道路を作ったのです。
岩肌に穴を掘って反対側に道を作るというのは、「黒部の太陽」的発想ですが、こうして現存しているという物語がこの絶景をより味わい深いものにしていますね。
今でも岩肌に掘られた道路は狭く、観光客向けの駐車場もほとんどない。自然が自然のまま豊かに生きています。山の緑と海の青のコントラストが引き立ちますね。
天峯塔から広がる360℃の大パノラマ

太魯閣国立公園の終着点が天祥です。ここには七重塔である天峯塔が建っています。天祥のシンボルと呼べる存在でこの塔の上から望む景色はまさに絶景。
景色だけではありません。インフォメーションセンターや郵便局、飲食店もあるため折り返し地点としてゆっくり休憩する方が多いポイントでもあります。
晶英酒店の前には梅園があり、12月には見頃を迎えるそうです。寒い日本を離れて12月に南国台湾で梅の花を楽しむのもいいのではないでしょうか。
台北駅から太魯閣へのアクセス

■台北駅からのアクセス
台北から花蓮の太魯閣渓谷へ行くには台北のターミナル駅である「台北車站(台北駅)」から台灣鐵路乗り換えます。
所要時間は2〜3時間です。事前に席を予約して座っていくことをオススメします。台湾鉄道のウェブサイトから予約するとスムーズです。もちろん駅で購入することもできますよ。
値段に差がありますが、高い乗車券ほど到着時間が早くなるので、そのあたりは時間と相談して決めるのがいいですね。
ちなみに台湾で台湾鉄道の予約をした場合は、オンライン決済か現地のセブンイレブンで支払いを済ませておくとスムーズな乗車が可能です。セブンイレブンでの決済は日本と大きく変わりません。店内にある専用の支払い機を操作してレシートを出し、レジで支払いを済ませるだけでOKです。
花蓮駅に到着したら、駅から出てロータリーの左にあるバス乗り場でチケットを購入。花蓮から太魯閣渓谷行きのバスは行きが7時から15時まで1時間に1本の間隔であります。
バスのチケットは片道ずつ購入するタイプと1日乗り放題(250台湾ドル)の2種類。何箇所か巡る場合は1日乗り放題がオススメです。
②鉄道新城駅下車、タクシーで太魯閣渓谷へ(※太魯閣に最も近いのが新城駅)
③花蓮空港からタクシーで太魯閣渓谷へ
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