茨城に広がるネモフィラの絶景は一見の価値有り

日本
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ひたち海浜公園のネモフィラはなぜ有名なのか?

茨城ネモフィラの丘

春の訪れと共に丘一面に青みを帯びた紫色のネモフィラが咲き誇る茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園。

日本最大級の音楽フェス、ROCK IN JAPANの会場としてもおなじみです。この場所は本来公園であり、音楽フェスにも負けないほどのお客さんがネモフィラを楽しみに訪れます。

なぜこの場所にネモフィラがこれだけ咲き誇っているのでしょうか。ひまわりだって、菜の花だって色鮮やかな植物はたくさんあります。いや、ひまわりも菜の花も黄色か…。だけどネモフィラを選んだのは何か理由があるはず。調べてみました。

ネモフィラ ひたち海浜公園 なぜ

「ネモフィラ ひたち海浜公園 なぜ」で検索すると約99,000件がヒットしました。たくさんあって震えますね。ブルブルします。

国営ひたち海浜公園のみはらしの丘に、約450万本のネモフィラが咲き誇っていることはわかりましたが、なぜネモフィラなのかという疑問は解消されませんでした。

しかし、とんでもない思い過ごしをしていたことに気が付きました。

ネモフィラ以外もめっちゃ咲いてる!

こちらは秋に咲き誇るコキア

そうなんです。国営ひたち海浜公園のみはらしの丘に咲いているのがネモフィラなだけで、オフィシャルサイトにはこうあります。

春のネモフィラ、スイセン、チューリップ、初夏にはポピーやバラ、夏のジニア、ヒマワリ、秋にはコキア、コスモス、冬のアイスチューリップなど、彩り豊な花々が四季を通じて楽しめます。

まじか…。ロックインジャパンとネモフィラのツートップで公園を運営していると思いこんでいた自分が愚かでした。

しかし調べたおかげで、ひたち海浜公園のネモフィラがこれだけクローズアップされているのかは分かりました。

ひたち海浜公園のネモフィラが有名な理由

春夏秋冬、季節ごとに色とりどりの花が咲いているひたち海浜公園。みはらしの丘に咲き誇る450万本のネモフィラが有名なのは理由があったんです。

実はこの場所、三才ブックスから発売されている「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」という本に掲載されてから知名度がグッとアップしました。

さらにアメリカのニュース専門放送局 CNNが「日本の最も美しい場所31選」に認定。これによって外国人観光客が一気に増えたようです。

驚くのは、ひたち海浜公園を訪れる外国人観光客の増え方。2014年度は1300人、2015年度は5382人、2016年度は2万1220人。

2014年度と2016年度で、約16.3倍。信じられないぐらい伸びています。

ではどの国からの観光客が多いのか。2016年度のデータをみると、一番多いのが台湾(1万2284人)で、次がタイ(3917人)、香港(1860人)、ベトナム(1099人)、中国(861人)とアジアからの観光客が多いです。

もう1つ、人気に火をつけたのが「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」という本で紹介されたこと。この本は多くのテレビ、雑誌で紹介されAmazon総合ランキングでも1位を獲得した一冊。ひたち海浜公園もこの本で「世界の絶景ランキング11位」で紹介され、知名度がアップし入園者数も増えたそうです。

米軍に占領されていた悲しい過去

今でこそ海外から多くの観光客が訪れるひたち海浜公園。ネモフィラを始め、チューリップ、コスモスなど多くの花が咲き誇る美しい土地ですが、実は戦争の悲しい歴史がありました。

この場所、太平洋戦争中は日本軍の水戸東飛行場で、戦争が終わった後は米軍が爆弾投下訓練のために射爆撃場として使われていました。

驚くのは返還されたのが昭和48年(1973年)の3月。最近までひたち海浜公園という場所はアメリカだったわけです。

米軍の爆撃練習による騒音や誤爆に苦しめられた地元住民の声で返還が実現しました。彼らはそういう歴史のある土地だからこそ「平和の象徴として公園を整備したい」という思いがあり国営ひたち海浜公園が誕生したわけです。

美しい花々が咲き誇るあの土地は、かつて爆弾や銃弾が打ち込まれた土地でした。ネモフィラが咲くみはらしの丘も、米軍の射爆撃場のメインの的があった場所で、25年かけて人工的に作られた丘でした。ロックインジャパンが行われているこの土地にこんな歴史があるとは…。

ひたち海浜公園へのアクセス

ひたち海浜公園へのアクセス情報です。

品川方面から電車でのアクセス
品川駅〜勝田駅まで JR常磐線 特急で約85分
勝田駅から東口2番乗り場から海浜公園西口まで約15分

いわき方面から電車でのアクセス
いわき駅〜勝田駅まで JR常磐線(上り)特急で約60分
勝田駅から東口2番乗り場から海浜公園西口まで約15分

東京方面から高速バスでのアクセス
東京駅八重洲南口から海浜公園西口まで 茨城交通 勝田・東海線で約2時間

宇都宮方面から高速バスでのアクセス
宇都宮駅西口から海浜公園西口まで 茨城交通・関東バス「北関東ライナー宇都宮線」で約2時間

仙台方面から高速バスでのアクセス
仙台駅前から勝田駅西口まで 茨城交通「仙台線」で約4時間30分
勝田駅東口2番乗り場から海浜公園西口まで 路線バスで約15分

料金はコチラ!

大人(高校生以上)  1日券 450円   2日通し券 500円
シルバー(65歳以上)  1日券 210円   2日通し券 250円
※中学生以下無料
まとめ(要点はこちら)
・国営ひたち海浜公園のネモフィラは世界的に有名

・ネモフィラ以外にもキレイな花が咲き誇っている

・元々、米軍の射爆撃場という歴史を持つ土地

・地元の人々の思いで公園となった

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